第112回闘技大会を振り返って


 今回、2度目の予選突破を果たすことができました。


 チームはルーシェンさんの結成した【蒼穹】。メンバーは私、ヨアフさん、サラティール団長。
条件付きフリーチームでしたがバランスは最高だったし、予選突破は十分狙えると思っていました。


 そして見事予選を突破。再びあの喜びを味わうことができました。
 ベスト8決定戦の相手は闘技場予選突破常連の強豪であり、バランスの取れたチームです。
 厳しい戦いになると覚悟していました。


 予選突破後、私達はさっそく作戦会議に入りました。
 データを集め、アイデアを出し合い、アビリティを選び……あとは全力を尽くすだけ。


 結果は見事、私達の勝利でした。


 次の準々決勝はレベル制限チームが相手。戦闘力を計算したところ、ぎりぎりルーシェンさんと団長が出られるという結果になりました。これなら私達に分があります。
 ベスト8決定戦の時以上に活発な議論が交わされました。ナナさんもアドバイスをくれました。


 しかし結果を見て驚きました。出場できたのはルーシェンさん一人だったんです。健闘むなしく、私達の大会は終わってしまいました。


 後で知ったのですが、レベル制限が発生したとき、メンバーの選別はランダムで行われるそうです。つまり、サラティール団長が出られるとは限らなかったのです。


 結果を知ったとき、悔しくてたまりませんでした。そしてとてもみんなに申し訳なく思いました。
 もしランダムで選ばれることを知っていたら、それを前提に作戦を立てられたかも知れないのに……。


 そんなとき、メンバーのみんなが「気にしなくていいよ」と優しく言葉をかけてくれました。
 嬉しさに、言葉もありませんでした。


 悔しいこともあるけれど、胸を張れる結果です。
 またみんなと知恵を出し合い、上を目指す過程は、とても楽しいものでした。


 素晴らしい結果を残せたことと、楽しい時間をすごせたことに喜びを。
 アドバイスや応援してくれた皆さんに最大限の感謝を。


 そしてルーシェンさん、ヨアフさん、サラティール団長に。


 ありがとう。本当にありがとう。