気が付けば2年


 今回は背後の視点で書こうと思います。


 気が付いたら、むげふぁんを始めて2年4ヶ月になっていました。
 始めはTRPG版だけ買って終わりにするはずでした。しかし私にTRPG版を買うよう勧めてくれた友人が、「PBWもやれよ。面白いぞ」と何度も誘ってくるのです。そこまで言うなら……とキャラクターだけ作ったのが全ての始まりでした。


 旅団紹介所を見て最初の旅団を選び、しばらくして初の依頼。そして闘技場、リアイベ、オフ会……遊ぶたびに違った面白さが見えてきました。
 たとえば依頼。最初は自分のキャラクターを演じることが楽しかったのですが、やがて知謀の限りを尽くして難しい依頼を成功させる面白さに目覚めました。
 また「演じる」ことをとっても、「いかにしてキャラの心情をプレイングで熱く表現するか」「どれだけOPを踏まえた熱いプレイングを書くことができるか」という課題はとても難しく、また挑戦しがいのあるものでした。
 それがうまくいって、MSさんにプレイングはおろかステータス画面にも書いていないようなキャラの心情まで掘り下げて書いてもらえたこともありました。それもありもしないでたらめを書くのではなく、「ああ、このキャラならきっとこんなことを思うはずだなぁ」と納得のいくものなのです。
 そんなときは心から「ああ、むげふぁんをやっていてよかった」と思えます。


 他にも最初に入った旅団の団長になって運営に頭を悩ませたり、闘技大会で上位を目指したり、東京近辺だけでなく遠くのオフ会にまで遠征したり、挙げ句の果てには自分がオフ会の主催になったり、むげふぁんの楽しみを骨の髄まで味わい尽くすつもりで楽しんできました。それくらい夢中になれるゲームなんです。


 尊敬する先輩が行方不明になって、背後がリアルで胃を痛くしたり、帰ってきたら思わず嬉し涙を流したり、仲間の死に大泣きしたこともあったっけ。
 そのくらいのリアリティを持って、むげふぁんは私の中に存在しています。……反面、怖いとも思いました。


 それにしても、まさか東京オフのスタッフまでやることになるとは思ってもみませんでした。
 冒険者旅団『蒼』に入って、オフ会などである方と親しくさせてもらったのが全ての始まり。彼に出会わなければ多摩オフを開くことも、東京オフのスタッフになることもなかったと思います。
 気が付けばオフ会スタッフも、もう何回もやっていますし、なぜかほとんど遊んでいない「シルバーレイン」のオフ会のスタッフまでやっています。
 オフ会スタッフは辛いことも多いです。紺屋の白袴状態になりますし、少なくとも私自身、仲間から厳しく叱られたこともあります。
 しかしそれだけに得たものも多いですし、それでもなおやりたい、と思えるものなのです。


 ……しかし、そもそもディランさんが私を蒼に誘わなければ、ここまでならなかったわけで。
 と言うことは、今の私を作ったのはディランさん、と言っても大げさではないのかも?


 むげふぁんは変わり続けています。私もプレイヤーとして、始めた頃と比べると、想像も付かないほど大きく変わりました。
 またともにむげふぁんを遊んでいる顔ぶれも、少しずつですが変わりつつあります。人間関係は広がり続けましたが、残念ながら今ではめったに会えなくなってしまった人もいます。
 2年経てば生活環境も多かれ少なかれ変わります。来年の今頃もこうして私がむげふぁんを続けていられるかどうかはわかりませんし、今親しくしている人と遊べるかもわかりません。
 だから、思います。一瞬一瞬を大切にしていきたいと。
 

 何よりむげふぁんは私にとって宝物です。だから続けられる限りは続けたいと思いますので、これからもどうかよろしくお願いします。