PBWと阪神タイガースと私
本人にそのつもりがないのに、気がついたらある評判が確立していた、ということがあります。私がPBWで過ごしてきた14年間がそうでした。
その評価とは……。
「ネ タ キ ャ ラ」
PBW「無限のファンタジア」で最初に作ったキャラクター以来、私がPBWで使用しているキャラクターにはネタキャラという評判がついて回っています。
それでは、その最初のキャラクターを具体的に見てみましょう。
護りの蒼き風・アスティア・シーリス(a24175)*1
青き髪を持つ穏やかな雰囲気の女性であり、性格は優しく、献身的。冒険者として積み重ねた実績は豊富で、リアルタイムイベントや全体依頼では常に最前線にありました。
またグリモアガード「大樹の街フレイハルト」に所属、戦災孤児や町の人たちのために尽くしてきました。
それ以外にもいくつかの栄誉に輝き、
- 2006年水着コンテスト3位入賞
- 第235回闘技大会優勝
- 浜松オフ会むげふぁんセンター試験3位入賞
を受賞しています。
さらには、冒険を通じて絆を深めた思い人とも結ばれ、冒険者として幸せな日々を送りました。
……と、これだけ書くとシリアスキャラにしか見えませんが、それと同じくらいのネタ要素がありました。
- 普通のモンスター退治だと思って依頼に入ったら、えっちなリプレイが返ってきた
- 所属していた旅団の団長に倣って鉢植えアイコンを作ったら、ノソリンの餌にされた
- 同じく友人に倣って orz となっているアイコンを作ったら、アスティアだけ哀愁感が当社比5割増であるかのような評判だった
- 笑顔で怒りアイコンで悪ふざけしている人を注意していたら、勝手に倒れる人が現れ始めた
- しかも、周囲では私が笑顔で怒りで撲殺したことにされていた
- 髪型と髪の色、種族がフレイハルトの団長にそっくりだったので、称号を「微笑みの翔剣士(フレイハルトのかげむしゃ)」にしたことがあった
- 闘技大会で『機動戦士Zガンダム』のカミーユ・ビダンの台詞をまねしたら、パプティマス・シロッコの物まねをしている人と当たった
- それも一度ならず二度までも
- オフ会で初対面の人から、なぜか「ドジっ娘」と呼ばれた
- あまりにドジっ娘と呼ばれるので、称号を少しの間「私はドジで強いつもり」(はしるすべるみごとにころぶ)にしたこともあった
- なぜか知らないがオフ会で、初対面の人からネタキャラと呼ばれた
- チャットでネタキャラと呼ばれたので「ガトリングガンを乱射」と書き込んだ
- オフ会の後のカラオケで「ユリシア迷語録」*2をモチーフにした替え歌を歌った
- バストアップを作ったら「何歳若返ったの?」「年齢詐称疑惑」などと年齢とのギャップでさんざんネタにされた
- あまりにネタキャラと呼ばれるので、旅団の寄せ書きスレッドに「私はネタキャラじゃありません!」と書いたら「まだ言ってるのか!」などと集中砲火を食らった
思い出せる限りこのくらいです。狙ってやったネタもありますが、事故と呼ぶしかないものも多いです。
TW2以降の話は今回は割愛しますが、決まって気がついたらどこかでネタキャラと呼ばれていました。
ネタキャラと呼ばれなくなる方法はないのでしょうか? トミーウォーカーの上村社長に尋ねたのですが、「持って生まれたものがあるから無理」という見解でした。
本人は狙っているわけではないのにネタと呼ばれる――そんなことがあるかと思ったら、ありました。
阪神タイガースは1935年創立、ジャイアンツと並ぶプロ野球チームの草分け。プロ野球の黎明期から巨人と熱戦を繰り広げてきました。
歴史ある球場であり高校野球も開催される阪神甲子園球場を本拠地とし、試合の日はいつも熱心なファンでにぎわいます。
5回のリーグ優勝、1回の日本一。創立以来数々の名選手を輩出し、個人タイトル受賞者、個人記録保持者も多数所属しています。
長い歴史の中で低迷した時期もありましたが、その低迷期を乗り越えた後は優勝を成し遂げ、また何度も優勝争いに加わり、ペナントレースを盛り上げてきました。
今年、新しい監督の下、優勝を目指して新たな挑戦が始まっています。
……と、これだけ書くと歴史と伝統ある強豪チームにしか見えませんが、阪神は多くのことでネタにされているのです。
- 通算勝率は5割超、Aクラスの回数も多い方なのに、万年最下位、球界のお荷物と思われている
- 低迷期は「阪神暗黒時代」と呼ばれるほどであり、その間の出来事が強烈だったため
- 1985年に日本一になった折、ファンが「ケンタッキーフライドチキン」のカーネル・サンダース人形を道頓堀に投げ込んでしまう。その後阪神は「阪神暗黒時代」に突入したため、「カーネル・サンダースの呪い」と呼ばれている
- 1986~2001年の15年間で最下位が10回。阪神はそれまで一度しか最下位になったことがなかったのに、最下位が半ば定位置になってしまった
- ファン感謝デーで2軍がたけし軍団と軟式野球の試合→負けた(ただし余興なので阪神は手を抜いていた)
- 外人選手が片言の日本語で音程を外しまくった「六甲おろし」を歌う→大ヒット
- 人気選手が「引退してJリーガーになる」などと言い出す
- 監督が甲子園に立てこもる
- 大金を投じて獲得した外人選手が数試合出ただけで「野球をやめなさいという神のお告げがあった」と言って帰っていった
- ヒーローインタビューで「明日も勝つ!」→12連敗
と、(かろうじて)笑えるものだけでもこれだけあります(笑えない深刻なエピソードは省略)。
2003年に優勝して暗黒時代を脱出した後も、ネタにされることは絶えませんでした。暗黒時代もその後も、阪神は別にネタを提供するつもりでプレーしているわけでは全くなく、プロ野球選手として全力でプレーしているのに、なぜかそうなってしまうのです。
詳細は省きますが、興味のある方は検索してみてください。
と、「強いのか弱いのかよくわからない」とか、「ネタに事欠かない」とか言われる阪神タイガースですが、他の球団に上記のような出来事があっても、ネタにされないのではないでしょうか。
ということは、ネタにされるかどうかは持って生まれたもので決まるというのは本当のようです。
すなわち、
だったのです。
好きな球団と一緒だと思えば悪くないかということで、最後にアスティアの特徴を阪神の選手の応援歌の替え歌に乗せてお送りしましょう。
ネタキャラ~ ドジっ娘~ 年齢~ 詐~称~♪
住み家は~植木鉢~(ダダダダン)
ノソリン~達の餌~(ダダダダン)
ネ~タ~キャラ~(ハイ) ネ~タ~キャラ~(ハイ)
アスティア シ~リ~ス♪
お読みいただきありがとうございました。